◎インドネシア国家防災庁によると、ジャワ島のスメル山(3,676m)で大規模な噴火が発生し、火口から4~5km(推定)の範囲に火砕流が到達した可能性があるという。
インドネシア国家防災庁によると、ジャワ島のスメル山(3,676m)で大規模な噴火が発生し、火口から4~5km(推定)の範囲に火砕流が到達した可能性があるという。
地方当局者は声明で、「死傷者は報告されておらず、山の近くの住民に注意するよう警告を出した」と述べた。なお、避難指示は出していないという。
ジャワ島はインドネシアで最も人口密度の高い島だが、スメル山周辺の人口は少ないと伝えられている。
地元メディアの報道によると、噴火は現地時間1月16日午後5時24分に発生したという。火口から噴き出した火砕流は南東方向に向けて流れ出したと報告されている。
地方当局者は、「2つの村に灰とガスが到達するかもしれない」と述べた。
国家防災庁は2つの村の住民に対し、「火砕流が到達しなくても、その後に降る大雨で灰と泥の土石流が発生する危険性がある」と警告した。
インドネシア火山学および地質災害軽減センター(PVMBC)は、スメル山の警戒レベルを4段階中2番目の「注意」で維持すると発表した。
スメル山は昨年12月にも大規模な噴火を起こし、当局は麓および周辺住民約550人を避難させた。
ジャワ島や他の島の火山の活動は過去数カ月の間で増加傾向にあり、昨年11月のイリレウォトロク山の噴火では、4,600人以上が避難した。
インドネシアは環太平洋火山帯に沿って形成されており、127ある火山のうち69の火山が活発に活動している。
グレートマウンテンと呼ばれているスメル山は、ジャワ島で最も標高の高い活火山として知られている。
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