◎アフリカ連合(AU)は、ファイザー(米)、アストラゼネカ(英)、セラム・インスティテュート・オブ・インディア(印)、ジョンソン&ジョンソン(米)から、大陸用のコロナウイルスワクチン、計2億7,000万回分を購入した。
◎当局はアフリカ大陸の総人口の約60%、約7億8,000万人に対する予防接種プログラムの準備を進めている。(子供は対象外)
2021年1月8日 AP通信/南アフリカ共和国、首都ケープタウン

1月13日、アフリカ連合(AU)は声明で、「ファイザー(米)、アストラゼネカ(英)、セラム・インスティテュート・オブ・インディア(印)、ジョンソン&ジョンソン(米)から、大陸用のコロナウイルスワクチン、計2億7,000万回分を購入した」と発表した。

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、「4月から6月の間に少なくとも5,000万回分の接種が可能になり、残りは2021年末までに接種できるようにする」と述べた。

ファイザーとアストラゼネカ(オックスフォード)のワクチンは世界で接種が始まっている。ジョンソン&ジョンソンのワクチンデータは間もなく公開される予定。なお、セラム・インスティテュート・オブ・インディアは英のワクチンを製造する製薬大手である。

シリル・ラマポーザ大統領:
「私たちはアフリカ大陸全体にワクチンを供給する。誰一人取り残されてはいけないという原則を堅持し、準備を進める」

声明によると、購入交渉および契約はAUのワクチン取得タスクフォースが行ったという。

アフリカ大陸全体の累計感染者数は1月13日時点で約300万件と伝えられている。最も感染が深刻な国は南アフリカで累計感染者数は125万件以上、累計死亡者は34,000人を超えた。

アフリカ大陸向けのワクチンはCOVAXイニシアチブ、世界保健機関(WHO)、Gavi Vaccine Allianceイニシアチブでも準備しており、今回の購入契約を合わせると約8億7,000万回分になると伝えられている。

アフリカ疾病予防管理センター(Africa CDC)によると、現時点で大陸の接種を必要とする成人の半分強にワクチンを提供できるという。

当局は総人口の約60%、約7億8,000万人に対する予防接種プログラムの準備を進めている。(子供は対象外)

これを実現させるためには約16億回分のワクチンが必要であり、推定費用は約100億ドル(1兆円)と見積もられている。

AUは声明の中で、「ワクチンの購入を希望するアフリカ諸国への融資は、アフリカ輸出入銀行(Afrexim)を通して行われる」と述べた。

ラマポーザ大統領は、「長い道のりだが、アフリカとして、コロナウイルスを打ち負かすための取り組みを共同で進めている」と語った。

シリル・ラマポーザ大統領:
「コロナウイルスの威力を考えると、1つの国への脅威が大陸全体の脅威になることは明らかである。ウイルスを根絶するためには、すべての国の市民の大多数がワクチンを公平に受け取ることのできる環境を作らなければならない

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