アメリカ最大の都市カリフォルニア州の大部分が、コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい封鎖に直面している。
ギャビン・ニューサム州知事は12月3日の声明で、州の人口の84%、約3,300万人がローカルロックダウンの対象になると発表した。
これにより、多くの企業や小売店が閉鎖し、市民は屋外で人と接触できなくなる。
開始時間はエリアで異なる。南部と中央部は12月7日の現地時間0時から。その他のエリアも数日以内に開始する予定だという。また、サンフランシスコは7日から独自の規制も同時に施行する。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,480万人、累計死亡者は28.2万人。12月5日の新規陽性者数は205,513件、死亡者は2,190人だった。なお、カリフォルニア州の12月5日の新規陽性者数は約25,000件、ロサンゼルス郡だけで約9,000件を記録している。
ニューサム州知事は集中治療室の占有率が85%を超えた5つの地域に外出禁止令を適用すると発表した。
ただし今回の制限内容は、3月のロックダウンに比べるとかなり緩和されている。
小売店は収容率20%を順守すれば営業可能。レストランはテイクアウトのみ許可され、学校は対面授業を継続できる。
ロックダウンの期間は少なくとも3週間、ICUの占有率が改善されるまで続く。
バー、ヘアサロン、映画館などは閉鎖される。
ニューサム州知事は声明の中で、「ウイルスを抑え込み、医療機関にかかる負担を軽減させる」と述べた。
ギャビン・ニューサム州知事:
「状況が改善されなければ、カリフォルニアの医療システムは今後数週間のうちにパンクする。今、決定的な行動を取る必要がある」
カリフォルニア州の新制限(外出禁止令)
対象はICUの占有率が85%を上回った地域。以下の施設はすべて閉鎖。
・屋内と屋外の遊び場
・屋内レクリエーション施設
・ヘアサロンと理髪店
・パーソナルケアサービス
・博物館、動物園、水族館
・映画館
・ワイナリー
・バー、醸造所、蒸留所
・ファミリーエンターテインメントセンター
・ギャンブル関連施設
・限定サービス
・ライブオーディエンススポーツ
・遊園地
次の施設は感染予防対策(マスク、社会的距離)を徹底したうえで、営業可能。
・屋外レクリエーション施設: 屋外営業のみ許可。食べ物、飲み物、アルコールの販売は禁止。キャンプ場での宿泊も禁止。
・小売、ショッピングセンター: 店舗内での飲食は禁止。容量20%以下を順守。慢性疾患を持つ人、免疫力の低下した高齢者、その他の脆弱な人々のために特別な対策が必要。
・ホテルと宿泊施設: 重要なインフラストラクチャのサポートでのみ営業可能。
・レストラン: テイクアウトまたはピックアップのみ許可。
・事業: テレワークでの作業が不可能な重要なインフラストラクチャセクターは継続。その他の企業はテレワークのみ許可。
・礼拝所: 屋外のみを許可。
・プロスポーツを含むエンターテインメント制作: 観客なしであれば許可。
・学校:対面授業を継続。