アメリカ全土でフードバンクの需要が急増している。
非営利団体フィーディング・アメリカが先月発行したレポートによると、全国のコミュニティで何百万もの市民が食料危機に陥っているという。
フィーディング・アメリカはレポートの中で、2020年には6人に1人(約5,000万人)が食糧不安に直面する可能性があると報告した。
春のパンデミック以来、アメリカは数千万の雇用を失い、コロナウイルスだけでなく厳しい食料危機と戦ってきた。
しかし、連邦支援プログラム(コロナウイルス救済基金)は満了を迎え、危機に拍車がかかっている。
フロリダ州オーランドで生活する何千もの家族は、観光産業のロックダウンで職を失い、連邦失業手当も満了になったため、食糧援助を必要としている。
27日、ウォルト・ディズニー社は、テーマパーク従業員を新たに4,000人以上解雇すると発表した。
同社は9月下旬にテーマパーク従業員約28,000人を解雇すると発表していた。なお、今回追加された4,000人にフロリダ州のテーマパーク従業員が含まれるかどうかは明らかにされていない。
フロリダ州のテーマパークは夏に再開したが、カリフォルニア州は州政府および地方自治体の許可が下りず、閉鎖されたままである。
テキサス州オースティンのAT&Tスタジアム駐車場では、5,000以上の家族がフードバンクの支援を受けた。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、テキサス州の累計感染者数は123万件、累計死亡者は21,000人以上。26日の新規感染者数は4,504件、死亡者は173人だった。
同州の累計感染者数は全米最多。現在、遺体搬送の人手が足りず、近隣の刑務所の受刑者が時給2ドルで作業を手伝っているという。
アイオワ州デモインの食糧配給は、NGO法人アーバンドリームスと全米黒人地位向上協会(NAACP)が行った。
アーバンドリームスの担当者はデモインの食糧不安について、「パンデミック以来倍増した」と述べた。
マサチューセッツ州リンの食料配給所によると、コロナウイルス蔓延前の1日あたりの配給数は平均60ほどだったという。
担当者はABCニュースの取材に対し、「パンデミック後の食糧不安は最近爆発した。今では1日600以上の家族に食料を配布している」と述べた。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,320万人、累計死亡者数は26.5万人。26日の新規感染者数は110,611件、死亡者は1,232人だった。
ホワイトハウスは国内の感染状況が悪化しているにも関わらず大統領選挙関連の訴訟に力を注ぎ、コロナウイルスに関する注意喚起はほとんど行っていない。
【世界の感染状況/11月28日時点】
累計感染者 | 累計死亡者 | 新規感染者 (直近) | |
世界 | 6,160万人 | 144万人 | 463,730 |
アメリカ | 1,320万人 | 26.4万人 | 110,611人 |
インド | 935万人 | 13.6万人 | 43,082人 |
ブラジル | 624万人 | 17.2万人 | 34,130人 |
フランス | 220万人 | 51,914人 | 12,459人 |
ロシア | 222万人 | 38,558人 | 27,543人 |
日本 | 14万人 | 1,996人 | 2,230人 |