2020年10月4日 AP通信/ワシントンD.C.、ホワイトハウス、フォックスニュースのインタビューを受けるケイリー・マケナニー報道官

11月9日、ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は記者団に対し、「民主党の勝利に異議を唱える法廷闘争は始まったばかりだ」と述べた。

ケイリー・マケナニー報道官:
「この選挙は終わっていない。そして、ゴールは遠い」

「私たちは正確で正直な投票数を取得するプロセスを始めたばかりだ」

共和党とトランプ大統領は、いまだに敗北を認めていない。

共和党のボス

共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は、トランプ大統領の反抗的な訴訟を認めている。

上院院内総務は9日の記者会見で選挙結果とメディアを厳しく非難した。

ミッチ・マコーネル上院院内総務:
「大統領は不正選挙の結果を拒否した。我々は議会選挙の結果をどう受け入れるべきか」

マコーネル上院院内総務は、共和党上院が過半数を維持できなかった場合、不正選挙疑惑で訴えるとほのめかした

さらに、「大統領は法の下の平等で再集計を要求する権利を持っている。なお、憲法はこのプロセスにおいて、メディアに何の力も役割も与えていない」と述べた。

2020年11月4日 ロイター通信/ケンタッキー州、再選を決めた共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務

チームトランプの主張

マケナニー報道官は、共和党の選挙監視員がペンシルベニア州フィラデルフィアでの集計監視を許可されなかったと非難した。

フィラデルフィア・インクワイアラー紙によると、共和党と民主党の選挙監視員は、集計テーブルから4.3m離れた位置で監視していたという。

ペンシルベニア州の選挙管理当局は、コロナウイルス感染予防のために4.3m距離をとったと述べている。

マケナニー報道官は、主要州の選挙当局が不正確に記入された投票用紙を「修正した」と指摘。

フィラデルフィア・インクワイアラー紙によると、ペンシルベニアの一部の郡が「有権者に間違いの修正を許可」したと報じている。

一方、共和党全国委員会(RNC)のロナ・マクダニエル議長は記者会見の中で、「不正疑惑の調和の一環として、ミシガン州で131の宣誓供述書に署名した」と発表した。

2018年10月1日 AP通信/共和党全国委員会(RNC)のロナ・マクダニエル議長

トランプ訴訟情報

9日、チームトランプはペンシルベニア州で新たな訴訟を起こした。(集計の緊急差し止め)

同州のジョシュ・シャピロ司法長官はこの訴えを「無益」と呼んだ。

一方、共和党派の検察官は、トランプ大統領の無益な挑戦を後押ししている。

10人の州検事総長は、ペンシルベニア州のトランプ訴訟を支持し、アミカスブリーフを最高裁判所に提出した。

アミカスブリーフ

米国のアミカスブリーフ制度は、当事者以外の第三者が裁判所に意見書を提出して助言を行う制度です。提出された意見書の内容に基づき、米国社会における歴史的判決がなされたケースもあります。

日本の裁判所では2014年1月に初めて一般からの意見募集が行われ、制度導入の可能性も議論されていますが、裁判所での審議を妨げることなく適切な書面が提出されるよう明確な規定を設けて運用されれば、有効な制度になると期待されます。

今更聞けないシリーズ:No.97 アミカスブリーフー法廷への助言ーより

司法省

ニューヨーク・タイムズ紙によると、司法省は大統領選挙で提起されている不正の調査を州検察官に許可したという。

同社が引用した書簡によると、ウィリアム・バー司法長官は、「もし不正が真実なら、州の選挙結果に影響を与える恐れのある”信頼性の高い”主張を調査する可能性がある」と述べたという。

また、「検察官は不正行為の実質的な主張のみを調査すべきであって、疑わしい、投機的、空想的、大げさなものは無視されるだろう」と補足している。

ニューヨーク・タイムズ紙は不正投票の捜査を監督する司法省のリチャード・ビルガー氏が辞任したと報道。バー司法長官の書簡は、この数時間前に発信されている。

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