11月7日、アフガニスタンの元テレビ司会者の車両に取り付けられた爆弾が爆発し、3人が死亡した。
現時点で犯行声明を出したグループはない。
しかし、内務省はターリバーンとつながりのあるテロ組織、ハッカーニ過激派グループを非難したと伝えられている。
殺害されたひとり、ヤマ・シアウォッシュ氏は、プライベートTVチャンネルTolo Newsの元司会者で、アフガニスタン中央銀行の広報顧問に就任したばかりだった。
シアウォッシュ氏は10年近くジャーナリストとして活動し、Tolo Newsを代表する司会者のひとりだった。
車内にいた銀行員のアフマドゥラ・アナス氏と、運転手のモハマド・アミン氏も爆破攻撃で死亡した。
地元メディアなどの報道によると、シアウォッシュ氏の父親と兄弟が炎に包まれた車両の消火を試みていたという。
目撃者はメディアの取材に対し、「死亡した3人は車内にいた」と述べた。
アフガニスタンの暴力はここ数カ月で確実に悪化しており、ジャーナリスト、政治家、警察関係者、権利活動家などが標的にされている。
先週、アメリカのアフガニスタン復興特別監察官(SIGAR)は、過去3カ月間で「敵による攻撃」が50%増加したと報告している。
アフガニスタン政府とターリバーンの和平交渉は現在も続いている。
しかし、紛争終結を目的としたアメリカとターリバーンの「平和をもたらす協定(2月)」に続く交渉は、完全に行き詰まっている。
ワシントンD.C.のアフガニスタン平和特使、ザルメイ・ハリルザド氏はABCニュースの取材に対し、「政府はターリバーンが拒否した暴力の停止に関する合意を求めており、恒久的な停戦合意もそれに含まれる」と述べた。
アフガニスタンの和平と和解のプロセスを率いるアブドラ・アブドラ氏は、元ジャーナリストへのテロ攻撃を「許されない犯罪行為」と呼び、非難した。
カブールの米国臨時代理大使、ロス・ウィルソン氏は声明を発表、犠牲者と家族を悼んだ。
ロス・ウィルソン氏:
「このテロはアフガニスタンの核となる民主主義の原則のひとつ、報道の自由に対する攻撃である」