10月31日、イギリスのボリス・ジョンソン首相は、イングランド全土を対象とした2回目のロックダウンへの移行を発表した。
ジョンソン首相は声明の中で、「今年のクリスマスは例年とは非常に異なる」「今、行動を起こすことは、再び家族や知人と集まることを意味する」と述べた。
2回目のロックダウンは11月5日発効。対象はイングランド全域。期間は4週間。
・自宅待機:特別な理由がない限り、原則外出禁止。
・外出時:ガイダンスに従い、社会的距離(2m)を確保。社会的距離を確保することが難しい屋内施設ではマスクを着用。
・他者(友人など)との接触:屋内での接触は禁止。屋外では1日1世帯まで。
・ビジネス:重要でない企業、個人店は閉鎖。バー、レストランなどはテイクアウトのみ可能。ただし、アルコールの販売は禁止。テレワークを強く推奨。
・イベント:葬儀は最大30人まで。結婚式場、霊拝所は閉鎖。
・学校:授業を継続。
・旅行:禁止。仕事に関連する重要なものは可能。
・財政支援:従業員の賃金の80%を補償する雇用維持制度は11月まで延長。
制限は12月2日から緩和され、現在の三層感染管理体制に戻る。
官邸で記者会見したジョンソン首相は企業への影響について、「本当に、本当に申し訳ない。従業員の賃金を80%補償する雇用維持制度は11月まで延長する」と述べた。
ボリス・ジョンソン首相:
「現在の体制を維持すれば死者は1日数千人に達し、死亡率のピークは春を上回る、というデータを無視することはできなかった」
「現状を維持すれば、医師と看護師は生きる患者と死ぬ患者の選択を余儀なくされるだろう」
ジョンソン首相と保健大臣のマット・ハンコック氏は、11月2日に議会に声明を出す予定。
労働党のリーダー、キール・スターマー議員は政府の対応について、「数週間前にとるべき決定を下した」と述べ、ロックダウンを支持した。
キール・スターマー議員:
「対応が遅れた結果、ロックダウンはより長く、より困難になり、非常に非常に厳しい人件費がかかるだろう」
ボリス・ジョンソンがロックダウンを発表
ジョンソン首相は以前、全国的なロックダウンを導入すれば経済に深刻な影響を与えると主張し、現在の三層感染管理体制を選択した。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、イギリスの累計感染数は100万件を突破、累計死亡者数は46,500人以上。10月31日の新規陽性数は21,915件、死者は326人だった。