▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で5万912人、負傷者は11万5981人となっている。
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イスラエル軍が11日、パレスチナ・ガザ地区南部や中部を空爆し、過去24時間で少なくとも20人が死亡、100人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、南部海岸沿いのアルマワシやベイトラヒヤ、南部ラファなどで大きな爆発が確認され、複数の建物が倒壊したという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で5万912人、負傷者は11万5981人となっている。
イスラエル軍が3月18日に空爆を再開して以来、1600人近くのパレスチナ人が殺害され、40万人以上が強制退去を余儀なくされた。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
国連は11日、3月18日から4月9日までの間に確認された36回の空爆について、その犠牲者が女性と子供だけであったと発表した。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は11日、国連のデータを引用し、「イスラエル軍が民間人を虐殺している」と非難。イスラエルを「野蛮なテロ国家」と断じた。
国連のデータによると、3月18日から4月9日までの間にイスラエルが行った空爆の6分の1、計36回が女性と子供だけを標的にしたものであった。
イスラエル軍はこの期間中、アルマワシなどの「安全地帯」に指定しているエリアを23回空爆。避難民キャンプが標的になったこともあった。
イスラエルは6週間前にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は「未曽有の大飢饉」が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけている。
イスラエル政府は停戦第1段階を4月20日まで延長するという米国の提案を支持。ハマスに人質を解放するよう圧力をかけてきた。
ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。
双方は仲介国を通じていくつかの要求を提示している。
第2段階の交渉では▽イスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること▽パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること▽すべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することなどが協議される予定であった。
トランプ米政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使は停戦第1段階を4月20日まで延長し、▽ハマスが最初の日に人質の半分を解放▽残りの人質は恒久的な停戦について合意に達したときに解放すると提案していた。