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▽パプアは1961年にオランダから独立したものの、2年後にインドネシアの支配下に置かれた。
西パプア民族解放軍(TPNPB)の戦闘員(Getty Images)

インドネシア当局は10日、ゲリラ組織「西パプア民族解放軍(TPNPB)」がパプア州で17人を殺害した事件を非難した。

TPNPBは9日、パプア州の金鉱山キャンプを襲撃し、17人を殺害したと発表。この17人は全員、金鉱労働者に偽装したインドネシア軍の兵士であったと主張した。

TPNPBは全ての労働者に対し、パプア地域での採掘を止めるよう警告。「我々の資源を略奪する者は殺害する」と述べた。

またTPNPBは政府と軍を非難。「鉱山に兵士を送り込み、違法採掘を推進している」と主張した。

捜査当局は声明でTPNPBの主張を否定。殺害されたのは全員一般市民であると述べた。

国防省も声明を出し、「軍は金の採掘に一切関与しておらず、TPNPBは偽情報を流して分断を煽っている」と非難した。

また国防省は警察が11人の遺体を収容し、捜索を継続していると明らかにした。

インドネシア領パプア(旧オランダ領)はインドネシア本島とは民族的・文化的に大きく異なる。パプアは1961年にオランダから独立したものの、2年後にインドネシアの支配下に置かれた。

インドネシア政府は国連が主導した1969年の投票でパプアを編入。それ以来、西パプア州とパプア州では紛争が続いており、解決の見通しは立っていない。

TPNPBや「自由パプア運動(OPM)」などの反政府勢力はパプアの分離独立を目指している。

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