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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午後の時点で5万810人、負傷者は11万5688人となっている。
2024年10月22日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部(AP通信)

イスラエル軍が8日、パレスチナ・ガザ地区中部や南部を空爆し、過去24時間で少なくとも26人が死亡、100人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長はイスラエル軍の執拗な空爆と砲撃により、ガザが「殺戮の場」と化していると述べ、停戦を再開するよう求めた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍機が8日未明にガザ中心部のヌセイラト難民キャンプを爆撃したという。

南部ハンユニスやガザ市でも大きな爆発が確認された。アルジャジーラは目撃者などの話しとして、「少なくとも3つの建物が倒壊し、大勢が下敷きになった」と伝えている。

ハンユニスのキャンプも爆発に巻き込まれ、高齢者2人が死亡、複数人が負傷したと伝えられている。

イスラエル当局は8日、占領下の東エルサレムにあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)と関連する6つの学校に閉鎖を命じた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午後の時点で5万810人、負傷者は11万5688人となっている。

イスラエル軍が3月18日に空爆を再開して以来、1700人近くのパレスチナ人が殺害され、40万人以上が強制退去を余儀なくされた。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

イスラエルは1カ月ほど前にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。

この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。国連は飢餓のリスクが劇的に高まっているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけている。

イスラエル政府は停戦第1段階を4月20日まで延長するという米国の提案を支持。ハマスに人質を解放するよう圧力をかけてきた。

ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。

双方は仲介国を通じていくつかの要求を提示している。

第2段階の交渉では▽イスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること▽パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること▽すべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することなどが協議される予定であった。

トランプ米政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使は停戦第1段階を4月20日まで延長し、▽ハマスが最初の日に人質の半分を解放▽残りの人質は恒久的な停戦について合意に達したときに解放すると提案していた。

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