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▽メリーランド州連邦裁判所は4日、トランプ政権が誤って送還したエルサルバドル人男性を3日以内に米国に連れ戻すよう命じた。
ボンディ米司法長官(右)とトランプ大統領(Getty Images/AFP通信)

ボンディ(Pam Bondi)司法長官は6日、誤ってエルサルバドルに強制送還したメリーランド州の男性を3日以内に米国に連れ戻すよう裁判所が命じたことについて、司法省の弁護士を批判し、職を解いたと明らかにした。

メリーランド州連邦裁判所は4日、トランプ政権が誤って送還したエルサルバドル人男性を3日以内に米国に連れ戻すよう命じた。

トランプ政権は先月中旬、1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、ベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアの構成員約250人をエルサルバドルの刑務所に送った。

先月末にはエルサルバドルのギャング「マラ・サルバトルチャ(通称MS-13)」のメンバーとされる17人をエルサルバドルに強制送還。この中にメリーランド州の男性が含まれていた。

司法省はこの決定を不服とし、控訴裁判所に控訴する予定だ。判決は6日夜に確定する見通し。

現地メディアによると、司法省の弁護士は強制送還に至った経緯の説明に苦労していたという。

政府は労働許可証を取得し、合法的に米国に住んでいたエルサルバドル人男性を強制送還したと認めている。

しかし、政府はこの男性がMS-13の構成員であるとして、送還を正当化した。

判事は審理の末、強制送還を正当化する証拠がないと裁定した。

ボンディ氏は6日に放送されたフォックスニュースのインタビューで司法省の弁護士を批判。停職を命じたと明らかにした。「この裁判は続いています。彼(弁護士)は精力的に働かなかったとして、ランチ休暇を取るよう命じられました...」

男性はMS-13のメンバーであることを否定している。男性の家族は米国籍を取得している。

MS-13はエルサルバドルに拠点を置く中米最大のギャング。構成員は数万人と推定され、長い間、同国の広い範囲を支配し、殺人や強盗を繰り返してきた。

米国務省は2月、MS-13やトレンデアラグアを含む中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

トランプ政権は不法滞在とみなされた移民の本国送還を進めている。

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