▽通貨切り下げは4年ぶり。2020年に「1ドル=4.48ディナール」まで切り下げている。
.jpg)
リビアの中央銀行は6日、通貨ディナールを13.3%切り下げ、為替レートを「1米ドル=5.5677ディナール」に設定すると発表した。
通貨切り下げは4年ぶり。2020年に「1ドル=4.48ディナール」まで切り下げている。
東部政府が運用する為替レートは現在「1ドル=7.20ディナール」で運用されている。
リビアでは昨年9月、中銀の統制をめぐる西部政府と東部政府の対立で原油生産と輸出が減少。闇市場のディナールは大幅に下落した。
この危機は西部と東部が署名した合意により、9月後半に解消した。
昨年11月には東部議会の議長が外貨購入にかかる税金を20%から15%に引き下げた。この税金は市民が銀行から外貨を入手する際のレートに加算される。
リビアは2011年の革命後、政治的な行き詰まりと争いにより東部と西部に分裂。2つの政府が発足した。混乱が収束する見通しは立っていない。
国連の承認を受けるドベイバ(Abdul Hamid Dbeibah)首相と対立する東部政府のバシャガ(Fathy Bashagha)首相はシルトに拠点を置き、21年3月頃から権力闘争を続けている。
通貨切り下げは固定相場制を採用している国が自国通貨が弱くなるように為替レートの交換比率を対外的に引き下げることである。