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▽地震は7日の午前9時過ぎに発生。震源地は西部のチベット自治区。震源の深さは10キロ。震源地周辺の平均標高は約4200メートル。最低気温はマイナス20度を下回っている。
2025年1月8日/中国、チベット自治区、地震により倒壊した建物(ロイター通信)

中国西部・チベット自治区の山岳地帯で発生したマグニチュード6.8の地震について、国営メディアは10日、行方不明者の捜索活動が続いており、負傷者の数が337人に上ったと報じた。

環球時報によると、10日午後時点の死者数は126人、負傷者は337人となっている。負傷者は数日ぶりに更新されたが、死者数は変わっていない。

地震は7日の午前9時過ぎに発生。震源地は西部のチベット自治区。震源の深さは10キロ。震源地周辺の平均標高は約4200メートル。最低気温はマイナス20度を下回っている。

中国中央テレビ(CCTV)によると、当局は中心都市ラサから380キロほど離れた地点に1万1000人以上の救助隊員を投入し、震源地の周囲20キロ圏内で行方不明者を捜索している。

行方不明者の数は明らかになっていない。CCTVによると、救助隊は震源地の周囲20キロの範囲に位置する27の集落を捜索中。住民の数は約7000人と伝えている。

一部の専門家は地震発生から3日以上経過し、現場の気温が極めて低いことから、瓦礫の下敷きになった人々は低体温症で亡くなっている可能性が高いと指摘している。

当局によると、10日までに1600回以上の余震が発生。当局は4万7000人以上の被災者を避難所に移したとしている。

環球時報は共産党幹部のコメントを引用し、「誰一人取り残さない、行方不明者を見つけるために24時間体制で働く」と伝えている。

当局は3600棟以上の家屋が全壊、2万7000棟以上の家屋が損壊したと報告している。被害の全容は明らかになっておらず、当局が調べている。

チベットの環境は厳しく、当局は住まいを失った何万もの人々の生活を再建するという難題に対処する必要がある。

中央政府は74万3000トンの穀物、食用油、肉、野菜などの物資を被災地に送るとしている。

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