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▽ジョセフ・アウン氏は2017年に米国の支援を受けるレバノン正規軍の司令官に就任。米国はレバノンの国家機関を支援することでヒズボラの影響力を抑制する政策を取ってきた。
レバノン、大統領に選出されたアウン司令官(ロイター通信)

レバノン議会(一院制、定数128)が9日、軍の司令官であるジョセフ・アウン(Joseph Aoun)氏を大統領に選出し、2年以上続いた大統領席の空白に終止符を打った。

9日午後に行われた第2回投票で、アウン氏は99票を獲得し、大統領に選出された。

これはレバノンを支配する親イラン組織ヒズボラがイスラエルとの紛争が弱体化したことを示している。

レバノン政府はイスラエル軍の攻撃で廃墟となった地域の復興作業を進めている。

アウン氏は就任宣誓で、「我が国の歴史における新たな局面が今日始まる」と語った。

議会は22年10月に任期が終了したミシェル・アウン(Michel Aoun)前大統領(血縁関係はない)の後継者を探してきたが、過去13回の投票はいずれも成立しなかった。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは専門家の話しとして、「ジョセフ・アウン氏は米国を含む国際社会からの支持を、本当の支持を得た大統領になる」と伝えている。

ジョセフ・アウン氏は2017年に米国の支援を受けるレバノン正規軍の司令官に就任。米国はレバノンの国家機関を支援することでヒズボラの影響力を抑制する政策を取ってきた。

一方、ヒズボラは昨年9月末のイスラエル軍による空爆で首長のナスララ(Hassan Nasrallah)師を失うなど、ひどく弱体化した。

イスラエルとヒズボラの停戦協定は11月27日に発効。イスラエルは60日間以内にレバノン南部から軍を撤退させ、それ以降は正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が警備に当たる予定だ。

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