▽貨物船はスペイン南部アルメリアの沖合、約100キロの地点で23日午後に救難信号を出した。
スペイン南部沖の地中海でロシア船籍の貨物船が沈没した事故について、船主は26日、この貨物船がテロ攻撃を受け沈没したという見解を示した。
貨物船はスペイン南部アルメリアの沖合、約100キロの地点で23日午後に救難信号を出した。その後、スペイン沿岸警備隊が乗組員14人を救助し、港に移送した。14人にケガはなかった。
同沿岸警備隊は行方不明になった乗組員2人の捜索を続けている。
ロシア国営RIAノーボスチは船主の話しとして、「船内で3回大きな爆発があり、航行不能になった」と伝えている。
それによると、この爆発により、右舷に穴が開き、エンジンルームも損傷したため、ポンプを作動させることができなかったという。
この貨物船はロシア最大級で、サンクトペテルブルクを出港し、ロシア極東沿岸のウラジオストク港に大型クレーン2台やその他機材を運んでいた。
貨物船の全長は142メートル。23日の真夜中頃に沈み始め、その後、完全に沈没した。
この船会社は国防省傘下の国営企業で、ロシア軍との関係から米国とEUの制裁対象になっている。