◎ハニヤ氏は7月31日、イランのペゼシュキアン大統領の宣誓式に出席するため首都テヘランを訪問中に暗殺された。
パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏(ロイター通信)

イスラエル政府が23日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの元最高指導者ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏を暗殺したことを初めて認めた。

カッツ(Israel Katz)国防相は23日夜、国防省の職員を称えるイベントでハニヤ氏暗殺に言及。「悪の枢軸に大打撃を与え、その作戦は現在も続いている」と強調した。

ハニヤ氏は7月31日、イランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領の宣誓式に出席するため首都テヘランを訪問中に暗殺された。

カッツ氏はイエメンの親イラン武装組織フーシ派がハマスを支援していると指摘。「ハニヤと同じように指導者の首をはねる」と警告した。

「フーシ派がイスラエルに向けてミサイルを発射している今、彼らに明確なメッセージを伝えたい。我々はハマスを叩き潰し、ヒズボラを圧倒し、イランの防衛システムを破壊し、生産システムに損害を与え、シリアのアサドを打倒した。我々はフーシ派のインフラにも大打撃を与え、ハニヤと同じように指導者の首をはねる...」

フーシ派はこの数カ月、イスラエルに何度もミサイル攻撃を仕掛け、21日には極超音速ミサイルと称するミサイルを使ってテルアビブを攻撃した。

ミサイルはイスラエルの防衛システムを回避し、市内の公園に着弾。十数人が軽傷を負った。

イスラエル軍は10月、ハニヤ氏の後任であるハマスの最高指導者シンワル(Yahya Sinwar)氏の暗殺にも成功した。

9月末にはレバノン・ベイルート南部のヒズボラ本部を空爆し、ヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師らを殺害した。

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