◎国民議会(下院、定数577)の極右と極左政党は先週、バルニエ首相の不信任決議案を可決させ、マクロン氏を平手打ちした。
フランス、「国民連合(RN)」を率いるルペン議員(AP通信)

フランスマクロン(Emmanuel Macron)大統領が新首相の選出と「安定した政府」の両方を可能にする政治的合意を模索している。

大統領府のブレジョン(Maud Bregeon)報道官は11日の声明で、「マクロン大統領は現在のところ、中道と共和党による政治同盟よりも広範な政治同盟は存在しないと考えている」と述べた。

国民議会(下院、定数577)の極右と極左政党は先週、バルニエ(Michel Barnier)首相の不信任決議案を可決させ、マクロン氏を平手打ちした。

マクロン氏は2027年の任期満了まで大統領職にとどまると宣言、新政権発足に向けた協議を進めると強調した。

バルニエ内閣は就任から3カ月も経たぬ間に解散した。

バルニエ氏は新首相が任命されるまでの間、暫定政府を指揮する。

ブレジョン氏によると、マクロン氏は2つの選択肢を検討しているという。

ひとつは「同盟の幅を広げる」方法を見つけること。マクロン氏の中道と中道右派の共和党に左派政党が加わる可能性を案に示唆した。実現すれば、議会の過半数を占めることができる。

もうひとつの選択肢は左派と協定を結び、不信任案に賛成しないことを約束させる。実現には左派の主張を政策に反映させる必要がある。

ブレジョン氏によると、マクロン氏は新首相の指名期限を示さなかったという。

バルニエ内閣に不信任を叩きつけた極右「国民連合(RN)」の女帝ルペン(Marine Le Pen)議員は11日、国民の購買力維持に関する同党の提案を今後の政権に考慮させるよう要求した。

ルペン氏は記者団に対し、「新首相はまともな条件で働くためには何が必要か、つまり、すべての政治勢力と話し合い、各政党のレッドラインを越えない予算を組むことが重要だと理解する必要がある」と述べ、応じない場合は再度不信任決議案を提出すると示唆した。

ルペン氏はこう締めくくった。「大丈夫。合意できますよ」

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