スポンサーリンク
◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、陸軍の兵士(Getty Images)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州郊外の集落にイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が押し入り、生後8か月の乳児と14歳の少女を含む少なくとも9人を殺害、数人を誘拐した。陸軍が4日、明らかにした。

それによると、事件は同州郊外の人里離れた場所にある集落で3日の夕方に発生。ADFの戦闘が住民を虐殺し、家屋に火を放ち、家畜を略奪したという。

陸軍の報道官は声明で、「このテロ攻撃により生後8か月の乳児と14歳の少女を含む9人が死亡、数人が連れ去れた」と述べた。

また報道官は北キブ州の市民と自警団に対し、テロリストの攻撃に備えるよう呼びかけた。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

北キブ州には同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」の拠点がある。M23と政府は戦争状態にあり、数十年にわたる紛争により、700万人以上が故郷を追われた。

ADFの攻撃も近年激化し、東部の主要都市ゴマや近隣のイトゥリ州でも多くの死傷者が出ている。

米国務省はADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけている。

国連はADFが数千人を殺害し、かなりの数の子供や女性を誘拐していると非難している。

国連合同人権事務所(UNJHRO)は先月公表した報告書の中で、コンゴ東部に大混乱をもたらしている武装勢力のひとつにADFを挙げ、政府に対し、リーダーを逮捕・起訴するよう求めた。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク