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◎ミャンマー軍はコメントを出していない。
ミャンマー、北部シャン州、抵抗勢力「タアン民族解放軍(TNLA)」の兵士(AP通信)

ミャンマー北東部シャン州の大部分を支配する「MNDAA(ミャンマー民族民主同盟軍)」が3日、軍事政権との停戦を一方的に宣言し、同州の平和を回復するため、中国政府に仲介を求めた。

中国外務省は4日、MNDAAの声明を歓迎し、協議を仲介する用意があると表明した。

ミャンマー軍はコメントを出していない。地元の独立系メディアによると、シャン州で最後に戦闘が確認されたのは数週間前。

MNDAAの盟友であるタアン民族解放軍(TNLA)も先週、軍政と和平について協議する用意があると表明していた。

シャン州のMNDAAとTNLA、西部ラカイン州の「アラカン軍」、東部カレン州の少数民族ゲリラ「カレン民族同盟(KNU)」、チン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は昨年10月、中国国境に近い北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した

これらの反体制派は民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」や人民防衛軍(PDF)と連携し、国土の半分以上を掌握。軍政に圧力をかけている。

中国が仲介したシャン州の停戦協議は決裂。中国政府は軍政に和平を推進するよう求めている。一部のゲリラは中国政府と良好な関係を維持している。

中国政府は反体制派の台頭で軍政が崩壊する恐れがあるとして、和平協議を仲介してきた。

MNDAAとTNLAは昨年10月の奇襲攻撃を主導し、中国国境沿いの広大な領土を掌握することに成功。MNDAAは中国系少数民族であるコーカン族の部隊、TNLAは少数民族タアン族を代表している。

これらのグループは数十年前から自治権拡大を求めて政府と戦争状態にあり、2021年のクーデター後、軍政と戦うために発足したNUGやPDFと連携して反撃を続けてきた。

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