◎パキスタンには25日から3日間の日程でベラルーシのルカシェンコ大統領が訪問する予定。
パキスタン・イスラマバードの地方裁判所は21日、、カーン(Imran Khan、服役中)元首相の野党・パキスタン正義運動(PTI)に対し、24日に予定している抗議デモを中止するよう命じた。
パキスタンには25日から3日間の日程でベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が訪問する予定。公安当局は首脳会談の前日にイスラマバードで抗議デモを行えば、ルカシェンコ氏の警備に影響が出るとして、裁判所に同期間中のデモを禁じるよう求めていた。
PTIはこの決定に関するコメントを出していない。
ルカシェンコ氏は外相を含む60人の代表団を引き連れてイスラマバードを訪問する。その期間中、市内には陸軍も配備される予定だ。
イスラマバード地裁は警察庁に対し、25~27日の間は市内での抗議デモを許可しないよう命じた。
当局は治安上の理由から、すでに2ヶ月間、イスラマバードでの集会を禁じている。
シャリフ政権はカーン氏の支持者を含め、誰であろうとこの禁止令を破れば罪に問われると警告してきた。
カーン被告は2022年の不信任決議で弾劾され、翌年5月に逮捕。現在、150件以上の訴訟を抱え、ラワルピンディの刑務所に収監されている。
カーン被告は4つの裁判で有罪判決を受けたものの、他のいくつかの裁判では控訴審で無罪が確定、執行猶予となったケースもある。
イスラマバード高裁は20日、カーン被告の保釈を認めたものの、多くの裁判が係争中であるため、カーン被告は刑務所にとどまっている。