◎レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は15日午後の時点で3445人、負傷者は1万4599人。
イスラエル軍が15日、レバノン南部や首都ベイルート近郊を空爆し、この24時間で少なくとも59人が死亡、182人が負傷した。レバノン当局が明らかにした。
それによると、ベイルート近郊の救助拠点も標的となり、少なくとも12人の救助隊員が死亡したという。
国連世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は声明で、レバノンの救助隊員が犠牲になったとして、イスラエルを厳しく非難した。
イスラエル軍はパレスチナ・ガザのイスラム組織ハマスへの攻撃も継続中。ガザ当局は15日、この24時間で少なくとも28人が死亡、120人が負傷し、行方不明者の捜索が続いていると報告した。
イスラエル軍は1カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午後の時点で4万3764人、負傷者は10万3490人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は15日午後の時点で3445人、負傷者は1万4599人。
ベイルートを訪問中のイラン政府高官は15日、イスラエル・ヒズボラ戦争の停戦を目指す取り組みについて、「いかなる状況にあろうとレバノン側の要求を支持する」と表明した。
レバノンのミカティ(Najib Mikati)首相はこの日、イラン、米国、ヒズボラの代表団らを招き、停戦に向けた取り組みを推進するよう求めた。
イランの最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の顧問はミカティ氏や国会議長らと会談。駐米国大使はヒズボラの代理人に停戦協定の草案を直接手渡した。
イランの代表団は国営レバノン通信の取材に対し、「米国の停戦努力を妨害するつもりはなく、我々はどのような状況にあってもレバノンを支持するとミカティ首相や議長らに伝えた」と語った。