◎警察は14日、海辺のリゾート地ビーニャデルマールの自宅で容疑者を逮捕し、車で128キロ離れた首都サンティアゴに移送した。
南米チリのモンサルベ(Manuel Monsalve)前内相が14日、女性を強姦した疑いで逮捕された。
モンサルベ容疑者は先月まで内相を務め、組織犯罪の増加に対処するという警察の取り組みを主導してきたが、9月に32歳の女性職員と夕食を共にした後、ホテルの一室でレイプしたと告発され、逮捕に至った。
地元メディアによると、容疑者は容疑を否認している。
検察当局は先月中旬、この女性職員の訴えに基づき、捜査を開始したと明らかにした。
この発表後、容疑者はボリッチ(Gabriel Boric)大統領に辞表を提出した。
有権者は「フェミニスト政権」の樹立を約束して2022年の大統領選を制したミレニアル世代の元学生デモ指導者、ボリッチ氏を厳しく批判。野党も圧力を強めた。
モンサルベ容疑者は医師で元社会主義活動家。2年半以上にわたって、ギャングの暴力急増に対処する警察を率い、政府による暴力根絶キャンペーンを主導してきた。
警察は14日、海辺のリゾート地ビーニャデルマールの自宅で容疑者を逮捕し、車で128キロ離れた首都サンティアゴに移送した。
容疑者は手錠をかけられた状態で警察署に連行された。
ボリッチ氏は先週、モンサルベ容疑者のレイプ疑惑について、X(旧ツイッター)に「法の上に立つものはいない」と投稿していた。