◎コレスニコワ氏は42歳。服役中に重病を患って手術を受けた。
ベラルーシ、父親と面会した反政権派のマリア・コレスニコワ氏(Roman Protasevich)

ベラルーシの著名な反体制派であるコレスニコワ(Maria Kolesnikova、収監中)氏が20カ月ぶりに家族との面会を許可された。人権団体「ビアスナ人権センター」が12日、明らかにした。

コレスニコワ氏は23年2月を最後に、消息が途絶えていた。

独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕した。

ルカシェンコ氏は来年1月の大統領選でも反政権派を叩きのめし、勝手に勝利を宣言すると予想されている。

ビアスナによると、コレスニコワ氏は首都ミンスク郊外の刑務所で父親と面会したという。ビアスナは2人が抱き合う写真を公開。12日に撮影したとしている。

元反政権派ジャーナリストであるプロタセビッチ(Roman Protasevich)氏も同様の写真を公開した。

コレスニコワ氏は42歳。服役中に重病を患って手術を受けた。

コレスニコワ氏は2020年の大統領選後、国外に追放されそうになったが、当局の警告を無視してパルポートを破り捨て、徒歩でベラルーシに戻り、逮捕された。

1年後、コレスニコワ氏は偽情報を拡散した罪や国家転覆を試みた罪などで禁固11年を言い渡された。

22年11月、コレスニコワ氏は潰瘍の手術を受けるため集中治療室に移された。ビアスナによると、身長178センチのコレスニコワ氏の体重はこの時、45キロほどしかなかったという。

ビアスナによると、ベラルーシで拘束されている政治犯は約1300人。その中にはビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏などが含まれている。

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