◎北は核・ミサイル開発を世界に誇示。何千ものゴミ風船を韓国側に飛ばし、今回のような電子戦などにより、韓国政府を威嚇している。
韓国側から撮影した北朝鮮軍の偵察所(AP通信)

韓国軍の合同参謀本部は9日、北朝鮮が2日連続で国境地帯から妨害電波を発射し、GPS信号を妨害して不特定多数の飛行機や船舶の運航に影響を与えたと発表した。

北は核・ミサイル開発を世界に誇示。何千ものゴミ風船を韓国側に飛ばし、今回のような電子戦などにより、韓国政府を威嚇している。

合同参謀本部は声明で、「GPS信号を妨害する北の活動が8日と9日に西部国境の開城市と海州市周辺から検出されたと発表。それにより、数十機の民間旅客機と数隻の船舶が影響を受けたと述べた。

また参謀本部は航空会社や漁師などに注意を促したものの、北がどのようにGPS信号を妨害しているのかなど、詳細には言及しなかった。

参謀本部は次のように強調した。「北朝鮮に対し、GPS干渉による挑発行為を直ちに停止するよう求めるとともに、その結果生じるいかなる結果に対しても、北が全面的に責任を負うことになる」

北のGPS妨害とゴミ風船キャンペーンは韓国の空の玄関である仁川国際空港の脆弱性を浮き彫りにしている。

仁川国際空港の年間利用客は約5600万人。貨物の年間輸送量は360万トン。北の国境から100キロほどしか離れておらず、ゴミ風船が何度も飛来している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク