◎ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は87日目に入った。
ウクライナ東部ハルキウ州政府は10月31日、ロシア軍が住宅地を攻撃し、10代の少年2人を含む3人が死亡、36人が負傷し、病院に搬送されたと明らかにした。
南部オデーサ州当局は同日、ビルホロドドニストロフスキーにある戦略的に重要な橋が夜間にロシア軍の攻撃を受けたと報告。被害の程度は明らかになっていない。
ロシア国防省はその後、弾道ミサイル「イスカンデル」3発と誘導ミサイル8発をオデーサ州に向けて発射したと明らかにした。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は87日目に入った。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。
ロシア国防省は31日、防空部隊が西部クルスク州を含むウクライナ国境沿いのいくつかの地域と黒海に飛来したウ軍のドローン21機を撃墜したと発表。死傷者の情報はない。
ロシア中西部バシコルトスタン共和国では複数の燃料・エネルギー施設がウクライナのドローンの標的となったものの、被害は最小限にとどまったとされる。
ウクライナ空軍は31日、ロシア軍が夜間に発射したドローン43機のうち17機と誘導ミサイル2発を撃墜したと発表した。
北朝鮮軍兵士がロシアで戦闘の準備を進めているという懸念が高まる中、ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は31日、「ロシアは西側諸国の反応を探っており、反応が薄ければ、北朝鮮部隊を増強する」という認識を示し、同盟国に強い姿勢で臨むよう促した。
ウクライナ政府はこの日、ロシアに派遣された北朝鮮兵の統括役として、「朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク(Kim Yong Bok)副総参謀長など将官3人が現地入りした」と国連安全保障理事会に報告した。
米国のウッド(Robert Wood)国連代理大使は31日、現時点でロシア西部クルスク州に北朝鮮軍兵士8000人がいることを示す情報を入手したと明らかにした。