◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午後の時点で4万2500人超、負傷者は10万人近くに達している。
2024年10月19日/トルコ、イスタンブール、エルドアン大統領(右)とショルツ独首相(ロイター通信)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が19日、最大都市イスタンブールでドイツのショルツ(Olaf Scholz)首相と会談し、2国間貿易、安全保障、中東情勢などについて協議した。

両首脳はNATOの同盟国として連携を強化することで一致したが、イスラエルをめぐる問題では激しく対立した。

エルドアン氏は会談後の和やかな記者会見で、欧米諸国によるイスラエル支援を厳しく非難した。「ネタニヤフ(首相)がガザ紛争の拡大を望んでいることは明らかであり、それを支援する国も同罪である...」

またエルドアン氏はネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が「ジェノサイド(集団殺戮)」を指揮している糾弾。「それを支持する欧米諸国もそれを見て大喜びしている」と主張した。

エルドアン氏の熱弁後、ショルツ氏はイスラエルの自衛権を擁護し、「イスラエルがジェノサイドを行っていると決めつけることはできない」と指摘した。

またショルツ氏は欧米諸国によるパレスチナ・ガザ地区への支援、2国家解決への模索、停戦交渉を支持すると強調した。

さらに、多くの子供や女性が亡くなったことに哀悼の意を表しながらも、「ジェノサイドか否かは法的な問題である」と述べた。

イスラエルに対する見解の違いにもかかわらず、エルドアン氏とショルツ氏は記者団の前に姿を見せた際、笑顔で握手を交わした。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午後の時点で4万2500人超、負傷者は10万人近くに達している。

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