◎北朝鮮外務省は10月3日と9日に平壌上空で韓国のドローンを検知したとしている。
北朝鮮、首都平壌、金与正(Korean Central News Agency/Korea News Service)

北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)総書記の妹で朝鮮労働党副部長の金与正(Kim Yo-jong)が13日、首都平壌上空に韓国のドローンが飛来したとされる事件に言及した。

朝鮮中央通信(KCNA)はヨジュンの談話を引用し、「韓国は意図的に責任を回避している」と非難し、「もし飛行が続けば恐ろしい災難が起こる」と警告した。

北朝鮮外務省は10月3日と9日に平壌上空で韓国のドローンを検知したとしている。このドローンは反北朝鮮ビラを投下したとされるが、軍が飛ばしたものか、民間人が飛ばしたものかは不明である。

同省は「南側と韓国軍を破壊することができるあらゆる攻撃手段を準備し、韓国のドローンが再び領空を侵犯した場合、警告なしに対応する」と述べた。

韓国の金龍顕(Kim Yong-hyun)国防相は当初、北の主張を否定していたが、その後、北の主張が事実かどうかは確認できないとして、対応を協議するとした。

ヨジュンは韓国軍の曖昧な発言について、「韓国軍がこの事件の主犯か共犯のどちらかであるという証拠と受け止めるべきだ」と述べた。

またヨジュンは「自国民が広く認められた軍事手段であるドローンを使って他国の主権を侵害し、それによって潜在的な敵国との武力衝突の危険性を高めているのに、軍が傍観していたとしたら、これは意図的な黙認と共謀に等しい」と非難した。

さらに、「韓国のドローンが再び我が国の領空を侵犯した瞬間、恐ろしい災難が起こる。個人的にはそうならないことを願っている」とした。

韓国政府はヨジュンの談話に関するコメントを出していない。

金正恩(Kim Jong Un)党総書記は先週、特殊作戦部隊の基地を訪問した際、韓国が北の主権を侵害する武力行使に出た場合、核兵器を含む保有するすべての兵器を使って韓国を破壊すると主張していた

南北の軍事境界線と平壌は180キロほど離れている。

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