◎Xの所有者であるマスク氏とブラジル最高裁の小競り合いはブラジルのXユーザーに衝撃を与えた。
X(旧ツイッター)のロゴとブラジルの国旗(Getty Images)

南米ブラジルでの事業再開を目指すX(旧ツイッター)が政府に罰金を支払ったものの、振り込む口座を間違えたようだ。地元メディアが4日に報じた。

TVグローボによると、首都ブラジリアの最高裁判所は罰金が間違った銀行口座に振り込まれたとして、Xの停止処分を保留したという。

最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事はTVグローボの取材に対し、「2860万レアル(約7億8000万円)は正しい口座に入金されなかったため、Xの停止処分を維持している」と語った。

Xの所有者であるマスク(Elon Musk)氏とブラジル最高裁の小競り合いはブラジルのXユーザーに衝撃を与えた。

Xは4日未明、罰金を支払ったとしてブラジルでの事業再開を申請していた。

TVグローボは裁判所に提出された書簡を引用し、「Xブラジルは本日、同プラットフォームに対するブロックを解除するよう要請する」と伝えている。

最高裁のジモラエス氏は8月、言論の自由の限界をめぐってマスク氏と数カ月にわたり対立した後、Xを打ち負かした。

ジモラエス氏は極右ユーザーがSNSで偽情報を拡散することを禁止する取り組みの先頭に立っている。

この取り組みはボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の支持者による2023年1月の連邦議会襲撃事件後、本格的にスタートした。

最高裁はXの国内利用を禁じるジモラエス氏の決定を全会一致で支持している。

Xは罰金を支払い、ブラジルでの事業を再開する予定。最高裁が求める偽情報を発信するアカウント削除するとみられる。

ブラジルのXユーザー数は約2100万人である。

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