◎今月1日に行われた州議会選では極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第1党に躍進、ドイツ国内だけでなく、世界に衝撃を与えた。
ドイツ東部テューリンゲン州の議会は28日、第1党から議長を選出するという慣例を打ち負かし、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を脇に置いた。
今月1日に行われた州議会選ではAfDが第1党に躍進、ドイツ国内だけでなく、世界に衝撃を与えた。
しかし、連邦議会の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)やショルツ(Olaf Scholz)首相の社会民主党などはAfDからの議長選出に猛反発。激しい言い争いとなった。
AfDは第1党になったが、過半数には遠く及ばず、議長選出には他党の協力が必要不可欠であった。
議会選から議長選出の間、暫定議長を務めたCDU議員はAfDだけでなく全政党に議長候補を擁立するよう求めた。
AfDはこれに猛反発。議長は第1党から選出するという慣例を無視していると非難し、憲法裁判所に抗議。CDUもこれに反発し憲法裁に飛び込んだ。
憲法裁は28日、「議長は議会本会議の選挙で選出する。その選出規則(慣例)は選出前に変更できる」と裁定した。
議会は歓声と暴言が飛び交う中、AfD候補を賛成32ー反対54で拒否。CDU候補を賛成54ー反対32で承認した。AfDの議員数は32人である。