◎イスラエル軍は週末からレバノンへの空爆を開始。この1週間の死者は700人を超えた。
2024年9月27日/レバノン、首都ベイルート南部、イスラエル軍の空爆(AP通信)

米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は27日、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南部の建物を空爆したことについて、「外交が最善の道であると信じている」と表明した。

ブリンケン氏はニューヨークの国連本部で記者会見し、「中東と世界は極めて不安定な瞬間に直面している」と述べた。

またブリンケン氏は「この地域がどのような道を歩むかは、今後数日の外交と、紛争当事者の行動によって決まる」と述べ、イスラエルとヒズボラ双方に自制を求めた。

さらに、「外交の道は現時点では閉ざされているように見えるかもしれないが、我々はすべての当事者と緊密に連携し、その道を選択するよう働きかけ続ける」とした。

現地メディアは情報筋などの話しとして、「イスラエル軍はヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師を標的にした」と伝えている。

レバノン保健省によると、この空爆で少なくとも6人が死亡、70人以上が負傷したという。

イスラエル軍はヒズボラの中央本部に地下の標的を攻撃するよう設計された地中貫通型爆弾(バンカーバスター)を撃ち込んだとされる。

AP通信によると、空爆を受けた建物とその周辺では救助作業が進行中。死者の数は増える可能性がある。

ナスララ師がそこにいたかどうか、攻撃が成功したかどうかは不明だ。

空爆から数時間後、イスラエル国防軍(IDF)はベイルート南郊の住民に対し、破壊された建物から少なくとも500メートル離れるよう勧告した。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は27日に国連総会で演説。予定を前倒しして27日夜にイスラエルに戻る予定だ。

ネタニヤフ氏は演説の中で、「ナスララにレバノンを奈落の底に引きずり込ませるな」と強調した。「我々はレバノンと戦争をしているのではない。ヒズボラと戦争をしているのだ...」

イスラエル軍は週末からレバノンへの空爆を開始。この1週間の死者は700人を超えた。

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