◎事件は5日早朝に発生。オーストリア在住の18歳の男が発砲し、警察官に射殺された。
ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンのイスラエル領事館付近で発生した銃撃事件について、警察は6日、射殺された18歳の容疑者が同領事館とナチス資料センターに向けて発砲していたと明らかにした。
事件は5日早朝に発生。オーストリア在住の18歳の男が発砲し、警察官に射殺された。
ミュンヘン警察は男が射殺されるまでの行動を詳しく説明した。
それによると、男はナチス資料センターの前で2度発砲し、近くの2つの建物に入り、そのうちの1つの窓を撃った。
さらに領事館のフェンスを乗り越えようとして失敗し、その後建物に向けて2発発砲、ガラスに命中した。
その後、警察官と鉢合わせ、武器を置いて投降する求められた後に発砲、射殺された。
捜査当局は容疑者について、「イスラム主義もしくは反ユダヤ主義的動機から行動したとみられる」と述べた。
当局は容疑者が単独犯であると断定しているが、容疑者が何らかの組織に関与していたかどうかについては、現在も捜査中である。
オーストリア内務省は6日、容疑者の自宅を5日に家宅捜索したと明らかにした。
それによると、捜査当局はデータキャリアを押収したものの、武器やイスラム過激派とのつながりを示す証拠は見つからなかったという。
捜査当局は事件の前日に容疑者に銃器を撃ったとされる個人も尋問したとしている。容疑者は銃剣の付いた古いカービン銃を所持していた。
当局によると、容疑者は銃と50発の弾薬を購入していた。
容疑者の両親は事件発生から約1時間後、息子が職場に姿を見せなかったため、警察に捜索願を出していた。
オーストリア警察によると、公安は2023年2月に容疑者を監視対象に加えたという。