◎M痘(エムポックス)は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
M痘(エムポックス)ワクチン(Getty Images)

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は13日、今年7月以来、アフリカ大陸でM痘(エムポックス)患者が急増していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は5~10%。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。

アフリカCDCは13日のオンラインブリーフィングで非常事態を宣言。感染予防対策を徹底するよう改めて強く呼びかけた。

それによると、22年1月以降のアフリカ大陸におけるM痘感染者は3万8465人。死者は1456人。

特に多いのがコンゴ民主共和国で、東・中央アフリカのほぼすべての国で感染者が確認されている。

M痘は空気感染せず、患者の血液や体液に触れると感染する恐れがある。症状は発熱、発疹、インフルエンザのような倦怠感など。

世界保健機関(WHO)は13日、アフリカでM痘が急拡大していることに強い懸念を示し、14日の緊急会合で公衆衛生上の緊急事態を宣言するかどうか議論すると発表した。

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