◎シグナルはエンドツーエンドを採用しており、ロシア政府でも通信傍受は困難である。
ロシアの情報通信監視機関が9日、ウクライナ戦争に関する偽情報が拡散しているなどとして、メッセージングアプリ「シグナル」へのアクセスを遮断した。
それによると、シグナルはテロリストや過激派による使用を防ぐために守らなければならないロシアの法律を無視したという。
シグナルはエンドツーエンドを採用しており、ロシア政府でも通信傍受は困難である。
ロシア当局は22年2月にウクライナ戦争が始まって以来、反対意見、西側のSNS、独立系メディアを厳しく取り締まっている。
プーチン政権に批判的な複数の独立系メディアは過激派やテロ組織に指定され、X(旧ツイッター)、フェイスブック、インスタグラムも使用できない状態だ。
8日には米グーグルが運営するユーチューブもここ数週間の通信速度低下の末、アクセスできなくなった。
当局はグーグルがロシアの設備をアップグレードしなかったことが原因と主張しているが、多くの専門家がこの主張に異議を唱え、速度低下と今回の停止はプーチン政権やウクライナ戦争に反対する意見が多数投稿されているためと非難している。