◎独裁者のルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年8月/ベラルーシ、首都ミンスク、ルカシェンコ大統領に退陣を求める抗議デモ(AP通信)

EUと米国は9日、ベラルーシ政府に対し、2020年に行われた大統領選に抗議するデモ後に逮捕されたすべての政治犯を釈放するよう求め、ベラルーシ国民への支持と連帯を表明した。

EUのボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表はデモから4年を祝う声明で、「EUは平和な欧州の一部として、自由で民主的、主権があり、独立したベラルーシを求める勇敢なベラルーシ国民、ベラルーシの民主化運動への支援で一致団結している」と強調した。

独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕、数千人を残酷に殴打した。

多くの反対派が有罪判決を受け、海外に亡命する者もいた。

人権団体「ビアスナ人権センター」によると、ベラルーシでは現在、1400人近くの政治犯が収監されている。

ビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏も政治犯のひとりである。

ビアスナは9日、4年前に抗議デモが始まって以来、6万5000人以上が逮捕されたと明らかにした。

在ベラルーシ・米国大使館も9日、政治犯の即時釈放を求め、「ベラルーシ国民とその民主主義を求める願いを支持する」と表明した。

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