◎独裁者のルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
ベラルーシで過激派組織に指定されている地元の独立系メディアで働く記者2人が実刑判決を受けた。人権団体「ビアスナ人権センター」が1日、明らかにした。
それによると、東部モギリョフ州の地方裁判所は過激派組織に関与し、偽情報を拡散した罪などで男性ジャーナリストに禁固4年、男性カメラマンに禁固3年を言い渡したという。
独裁者のルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕、数千人を殴り飛ばした。
今回の非公開裁判は独立系メディアや人権団体を弾圧する取り組みのひとつである。
ビアスナによると、この2人は外国の軍事活動に参加した罪でも有罪判決を受けたとみられるが、詳細は不明とのこと。
2人が所属するメディアは過激派に指定されたことを受け、国外に拠点を移している。
ビアスナによると、ベラルーシでは現在、1400人近くの政治犯が収監されている。その中にはビアスナの創設者であり、2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏も含まれている。
2020年の弾圧後、大統領選に出馬した反政権派のチハノフスカヤ(Svitalana Tsikhanouskaya)氏を含む多くの野党関係者が亡命を余儀なくされた。