◎米国はNATOと欧州防衛へのコミットメントを再確認するため、ロシアを射程に収める長距離兵器をドイツに配備するとしている。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、米国がドイツに長距離・極超音速ミサイルの配備を計画していることに対抗して、新たな攻撃兵器を配備する可能性があると言及した。
プーチン氏はサンクトペテルブルクの海軍パレードで演説。米国が今月初め、2026年にこの配備計画を開始すると発表したことを受け、「同じような措置を取ることになるだろう」と述べた。
米国はNATOと欧州防衛へのコミットメントを再確認するため、ロシアを射程に収める長距離兵器をドイツに配備するとしている。
プーチン氏は、「もし米国がそのような計画を実行に移せば、我々は海軍沿岸部隊の能力向上を含め、短・中距離核ミサイルの配備に関するモラトリアムから完全に解放されるだろう」と述べた。
またプーチン氏は「米国の動きに対応するシステムの開発は最終段階にある」と付け加えた。
米国とドイツは今月初めの共同声明で、「ドイツに配備される米国の兵器にはSM-6ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、現在欧州全土に配備されているものより大幅に射程の長いものを含む極超音速兵器が含まれる」と述べていた。
ロシアが最近開発したミサイルは核弾頭を搭載できるものがほとんどである。
ロシアのリャブコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は先週、核ミサイルを新たに配備する計画を排除していないと警告した。