◎イラン政府はパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマス、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、国際テロ組織アルカイダなどとつながりのあるその他多くの過激派に兵器、弾薬、要員を供与している。
イランの最高指導者であるハメネイ(Ayatollah Ali Khamenei)師は2日、シリアの在イラン領事館に対するイスラエル軍のミサイル攻撃を非難し、報復を誓った。
ハメネイ氏は革命防衛隊(IRGC)の精鋭部隊「コッズ部隊」の幹部らが殺害されたと言及。「邪悪なシオニスト政権は勇敢な男たちの手によって罰せられるだろう」と警告した。
イランとイスラエルは戦争状態にあり、一部の専門家は今回の攻撃で対立がエスカレートし、「中東大戦」に発展する恐れがあると警告している。
イラン政府はパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマス、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、国際テロ組織アルカイダなどとつながりのあるその他多くの過激派に兵器、弾薬、要員を供与している。
ハメネイ氏は公式ウェブサイトに掲載された声明で、「シオニストどもは罰せられる。彼らは今回の空爆を含む犯罪を後悔することになるだろう」と警告した。
国営イラン通信(IRNA)は2日、在シリア・イラン領事館への攻撃による死者が13人に上ったと報じた。7人がイラン人、6人がシリア人であった。
ハメネイ師の傀儡であるライシ(Ebrahim Raisi)大統領もイスラエルへの報復を誓ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ライシ氏は声明で、「シリアのレジスタンスを破壊することに失敗したシオニストは自らを救うために在外公館を攻撃したのだ」と主張した。
ガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍は国境を接するレバノンのヒズボラとも戦闘を続けている。
イスラエル軍は先週末、シリア北部アレッポ州にあるヒズボラのミサイル基地を空爆。イギリスのNGOシリア人権監視団はこの空爆でシリア軍兵士36人、ヒズボラ戦闘員7人、イランの支援を受ける民兵の戦闘員1人が死亡、数十人が負傷したと報告している。
ライシ氏は在外公館への攻撃について、「懲罰と復讐をもたらす愚行であり、シオニストは厳しい現実を突きつけられることになるだろう」と警告した。