◎一部の顧客が口座残高以上の現金を引き出したため、63億円以上を回収しようとしている。
エチオピアの銀行大手「エチオピア商業銀行」がシステム不具合により、一部の顧客が口座残高以上の現金を引き出したため、63億円以上を回収しようとしている。地元メディアが19日に報じた。
それによると、このシステム不具合が発覚した後、全国の現金自動預け払い機(ATM)に長蛇の列ができたという。
システム不具合は16日に初めて確認されたようだ。SNSで拡散した動画には男子大学生が際限なく現金を引き出す様子が映っていた。
同行はどれだけの金額が引き出されたか明らかにしていない。
地元メディアによると、システム不具合の間に50万件以上の取り引きが行われ、24億エチオピア・ブル(約63億6900万円)が不正に引き出されたとみられる。
同行はプレスリリースでシステム不具合に言及。「サイバー攻撃によるものではなく、定期的に行っているシステム更新・点検中に発生した」と説明した。
同行はシステム不具合が解消されるまでの数時間、全国のATMを停止。その後、復旧した。
同行は1963年設立。約4000万人の顧客を持つエチオピア最大の銀行である。