◎AP通信は米政府高官の話しとして、「米軍はこの空爆に関与していない」と伝えている。
シリア東部で3回、夜間空爆が確認され、イランの支援を受ける武装勢力の戦闘員6人が死亡したとみられる。地元当局が30日、明らかにした。
この数時間前、イランの支援を受けるイラクのイスラム抵抗勢力がイラク北部の米軍基地を攻撃したと主張していた。
この組織は10月7日にガザ紛争が始まって以来、イラクとシリア東部の米軍基地を100回以上攻撃している。
AP通信はシリア東部への空爆について、情報筋の話しとして、「死亡した6人のうち4人はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ出身で、残り2人はシリア人であった」と伝えている。
一方、この地域でニュースを扱う活動家グループは、「2つの武装勢力拠点とロケットランチャーや弾薬を貯蔵していたとされる武器倉庫が空爆を受けた」と報じた。
イギリスのNGOシリア人権監視団は声明で、「武器倉庫に加え、イラクからシリアに到着した武装勢力の車列と、イラン革命防衛隊(IRGC)に所属する武装勢力が訓練を行っていた施設も空爆を受けた」と報告している。
同監視団はこの空爆でシリア人3人とその他6人の計9人が死亡したと述べている。
APは米政府高官の話しを引用し、「米軍はこの空爆に関与していない」と伝えた。
米政府は先週、イラクとシリアの米軍基地への攻撃が急増したことを受け、イランの支援を受ける民兵陣地を空爆したと明らかにしていた。
イスラエル政府は声明を出していない。
イスラエル軍は宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。