◎フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海とアデン湾の船舶を攻撃すると主張している。
イエメン、首都サヌア、親イラン武装組織フーシの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イエメン親イラン武装組織フーシ派が15日、紅海を航行中の米駆逐艦と商船を攻撃したと主張した。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海とアデン湾の船舶を攻撃すると主張してきたが、最近、その頻度は明らかに減少していた。

米軍はフーシ派拠点への空爆が成果を上げている証拠と指摘している。

フーシ派の報道官は声明で、「ミサイル駆逐艦メイソンと商船に向けてミサイルを発射した」と述べた。

メイソンはフーシ派の攻撃を防ぐ目的で現地に派遣された駆逐艦のひとつ。米国主導の連合軍がこの海域で活動している。

米中央軍は13日遅くの声明で、「メイソンに向けて発射されたフーシ派のミサイルを撃墜した」と報告していた。それによると、フーシ派はイエメン領内から対艦弾道ミサイルを1発発射したという。

フーシ派の犯行声明は数日遅れることが多い。

米当局によると、フーシ派は昨年11月以来、この海域を航行する船舶に50回以上攻撃を仕掛け、1隻を拿捕し、もう1隻を沈没させたという。

これにより、多くの企業が紅海とアデン湾を避け、アフリカ南端の喜望峰を迂回するルートを選択せざるを得なくなっている。

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