◎米ホワイトハウス国家安全保障会議は先週、北朝鮮が最近ロシアに軍需品(コンテナ1000個以上)を提供したと発表。憂慮すべき事態であり、両国間の軍事関係拡大を巡る懸念を引き起こしていると非難した。
ロシアのラブロフ(Sergey Lavrov)外相は20日、北朝鮮がロシアに軍需品を提供したという米政府の主張を一蹴した。
ロシア国営テレビはラブロフ氏のコメントを20日に放送。米政府の主張を嘲笑し、「米国人はいつでも誰かを非難している」と報じた。
ラブロフ氏は北・平壌を訪問し、金正恩(Kim Jong Un)党総書記らと会談。両国の関係強化などについて協議した。
米ホワイトハウス国家安全保障会議は先週、北朝鮮が最近ロシアに軍需品(コンテナ1000個以上)を提供したと発表。憂慮すべき事態であり、両国間の軍事関係拡大を巡る懸念を引き起こしていると非難した。
ホワイトハウスはコンテナがロシア船籍の貨物船に積み込まれ、ウクライナ国境に近いロシア南西部に運ばれたことを示す画像を公開した。
ラブロフ氏はこの主張について、「米国人の噂話にコメントするつもりはない」と一蹴した。
米政府は昨年以来、北がウクライナでの戦闘のためにロシアに弾薬や砲弾、ロケット弾を提供していると非難してきた。
北はロシアへの武器輸出を否定。韓国当局は北が提供した武器について、「すでにウクライナで使用されている」と指摘している。
キムは先月、プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談を含む6日間の日程でロシアを訪問した際、防衛関係の強化について話し合ったとみられるが、詳細は明らかにしていない。
北の国営メディアによると、ラブロフ氏とキムは19日、あらゆる分野における二国間関係の拡大に向けた共同の取り組みについて意見を交換し、その他相互の関心事に関する重要な問題について協議したという。
またキムはプーチン氏との間で合意した事項を実行に移す決意を表明した。