◎アルホルキャンプには女性や子供など約5万1000人が収容されている。
シリアの難民キャンプ(Getty Images/AFP通信)

シリア北部の難民キャンプで火災が発生し、運営施設とテントが被害を受けた。AP通信が当局者の話として9日に報じた。

それによると、火災は北東部アルホルのキャンプ内で発生。この地域はクルド人の支配下に置かれている。

アルホルキャンプには女性や子供など約5万1000人が収容されている。その多くがイスラム国(ISIS)戦闘員の妻、未亡人、その家族や子供で、シリア人とイラク人が大半を占める。

このキャンプの一角には60カ国の市民約8000人が収容されているエリアがある。その人々はISISの熱心な支持者とみなされている。死傷者は確認されていない。

APはキャンプ責任者の話しとして、「運営施設の別館で火災が発生し、テント少なくとも10張りが焼失した」と伝えている。

また責任者は「クルド人自治区の警察部隊が消火活動にあたり、出火原因を調べている」と明らかにした。

キャンプの収容人数は最盛期の約7万3000人から減少している。帰国を許可された者の大半がシリア人とイラク人だ。

他の多くの国々はISISのシリア・イラク占領作戦に関与した自国民の引き取りを渋っている。ここで生活する外国人の大半が自らの意思でISISに参加した。

2017年にイラク、2019年にはシリアの領土を失ったにもかかわらず、ISISの残党は今も両国で活発に活動し、テロ攻撃を繰り返している。

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