◎イスラエル軍は9日からガザ地区への空爆を開始。イスラム聖戦の幹部などを殺害した。
イスラエルの現地メディアは13日、イスラエル政府とパレスチナ・ガザ地区に拠点を置くイスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」が停電で合意したと報じた。
AP通信はパレスチナ政府筋の話しとして、「双方は13日の現地時間19時から攻撃を控えることで合意した」と伝えている。
イスラエル政府とイスラム聖戦はまだ声明を出していない。
APは政府筋の話を引用し、「エジプト政府が交渉を仲介した」と伝えた。
イスラエル軍は9日からガザ地区への空爆を開始。イスラム聖戦の幹部などを殺害した。
イスラム聖戦はこれに対し、イスラエル領に向けてロケット弾を900発以上発射した。
パレスチナ保健省によると、9日以降の空爆でパレスチナ人少なくとも33人が死亡。その多くが民間人で、150人近くが負傷したという。
イスラエル軍はイスラム聖戦の幹部6人を殺害したとしている。
イスラエル領内ではイスラム聖戦のロケット攻撃により民間人1人が死亡、5人が負傷している。
ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスは今回の衝突に関与していないとみられる。ハマスはイスラエルとの停戦を維持し、ガザ地区の悲惨な生活状況を悪化させないよう努めている。
ハマスは2007年にガザ地区を掌握し、イスラム聖戦とは一定の距離を保ってきた。今回の衝突は今年4月と昨夏に続くものであり、多くの市民が避難を余儀なくされている。