◎皆さん、私の懇願を聞いてくれてありがとう。
米国のバイデン大統領(左)とメキシコのオブラドール大統領(Getty Images)

メキシコオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は3日、バイデン(Joe Biden)米大統領に宛てた書簡を公表し、米政府がメキシコの反政権派に資金提供していると批判した。

オブラドール氏は2日に行った米国土安全保障省高官との会談でこの書簡を手渡したようだ。

オブラドール氏は2年前のハリス(Kamala Harris)副大統領との仮想会談でも同様の主張を展開していた。

米国際開発庁(USAID)のメキシコにおける開発戦略目標は、「対象地域の組織犯罪の活動空間を制限すること」である。これにより、麻薬カルテルを含む犯罪組織の不処罰、犯罪、暴力を減らすとしている。

オブラドール氏は定例会見の中で書簡を公表し、「USAIDはしばらくの間、合法的かつ正当な政府に公然と反対する組織に資金を提供してきた」と述べ、その行為を「介入主義」と呼んだ。

またオブラドール氏はバイデン氏に対し、「あなたはこの問題についてご存じないと思います。私はあなたに対し、ありがたい介入を謹んでお願い申し上げます」と訴えた。「皆さん、私の懇願を聞いてくれてありがとう」

オブラドール氏が反政権派と呼んだ組織には、メキシコでジャーナリストの殺害が相次いでいることを公然と批判している国際NGO「アーティクル19(Article 19)」が含まれている。

オブラドールは2日、米国土安全保障省の顧問と会談し、米国境における移民抑制政策「タイトル42」の終了に向けた調整について協議した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク