◎フレディはインド洋を西に進み、21日遅くにマダガスカルに上陸。アフリカ南部西岸に向かっていた。
アフリカ南部モザンビークに24日、サイクロン・フレディが上陸した。
フレディはインド洋を西に進み、21日遅くにマダガスカルに上陸。アフリカ南部西岸に向かっていた。予報官はカテゴリーは4まで成長する可能性があると警告していたものの、カテゴリー1以下の勢力(温帯低気圧)にとどまった。
<ハリケーンのカテゴリー>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)
モザンビークの気象当局は、「東部の広い範囲で大雨となり、多くの建物が被害を受けた」と報告している。死傷者は24日午後の時点で確認されていない。
地元メディアによると、沿岸部の多くの市民がフレディ上陸前に近所の小学校などに避難していたという。
AFP通信の取材に応じた男性は「風が強まると聞いていたので、早めに避難した」と語った。
フレディは勢力を維持したままモザンビーク海峡で速度を上げ、北に進んでいる。
気象当局によると、フレディは数日以内に消滅する見込みだが、ジンバブエ、南アフリカ、ザンビア、マラウイ、ボツワナに大雨を降らせる可能性があるという。
マダガスカルではフレディ通過時に少なくとも4人が死亡している。
アフリカ南部では12月から3月にかけてサイクロンが発生する。
アフリカ南部の国々は昨年、1月末にサイクロン・アナ、2月初めにサイクロン・バツィライ、2月中旬にサイクロン・ドゥマコ、2月末にサイクロン・エムナチの被害を受け、200人以上が死亡、民家数万戸が全壊、数十万人が避難を余儀なくされた。