◎モーリシャスと仏海外県レユニオン島では雨と風が強まり、一部地域で冠水被害が報告された。
2023年2月20日/モーリシャス北部の道路(L'express Maurice/AP通信)

アフリカ南部マダガスカルとモザンビークの市民は20日、サイクロン・フレディの上陸に備え準備に追われた。

世界気象機関(WMO)はフレディが接近する地域に警戒を呼び掛けている。

フレディはインド洋を西に進み、21日夕方頃にマダガスカルに接近した後、モザンビークに向かうと予想されている。カテゴリーは4まで成長する可能性がある。

<ハリケーンのカテゴリー>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)

WMOは20日、この地域の天候は著しく悪化していると警告した。

モーリシャスと仏海外県レユニオン島では雨と風が強まり、一部地域で冠水被害が報告された。

WMOによると、マダガスカルを中心に最大220万人が高潮や洪水の影響を受ける可能性があるという。マダガスカルのラジオ局は「沿岸地域の住民は対策に追われている」と報じた。

モザンビークの気象当局は今週金曜日に接近・上陸すると予想した。モザンビークはここ数週間、広い範囲で大雨による洪水被害が報告されている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はモザンビークの人道状況がさらに悪化する恐れがあると懸念を表明した。

ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、エスワティニ、南アフリカの沿岸国も22日以降に影響を受ける可能性がある。

WMOはフレディがこの地域の前線を刺激し、進路から外れた国でも大雨になる恐れがあると警告した。

アフリカ南部はサイクロンのホットスポットであり、12月から3月にかけて多くのサイクロンが発生する。マダガスカルには昨年、4つの大型サイクロンが上陸し、甚大な被害をもたらした。

WMOの報道官は声明で、「正確な予報と早期の警告で被害を最小限に抑えることが重要だ」と指摘した。「早め早めの行動を心掛けてください...」

2022年1月29日/マダガスカル、首都アンタナナリボ(Getty Images/AFP通信)
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