◎アーダーン氏は今週、辞意を表明。次の議会選に立候補せず、政界から退くと発表した。
ニュージーランドのメディアは20日、アーダーン(Jacinda Ardern)首相の後任にヒプキンス(Chris Hipkins)議員が選出されることが確実となったと報じた。
ヒプキンス氏は44歳。アーダーン政権で保健相などを歴任した。
労働党党首を選出する投票は22日に行われる予定。労働党は国会で単独過半数を保持している。
アーダーン氏は今週、辞意を表明。次の議会選に立候補せず、政界から退くと発表した。
テレビジョン・ニュージーランド(TL)などによると、労働党員は総選挙を見据え、後継者争いや不和を避けることで一致したという。
TLは労働党関係者の話を引用し、「党員はヒプキンス氏の下で総選挙を戦うことになる」と報じた。
ヒプキンズ氏は10月14日に予定されている総選挙まで国を率いることになる。
最新の世論調査によると、労働党の支持率は最大野党「国民党」に大きく後れを取っている。
ヒプキンズ氏はコロナの大流行時に危機管理を担当し、広く知られるようになった。
一方、アーダーン氏は辞任の理由について、「燃料が切れた」と涙を浮かべながら語った。
アーダーン氏はコロナ対策で称賛を集めたが、住宅価格の高騰やロシアのウクライナ侵攻がもたらしたインフレで批判され、最近の支持率は20%台まで低下していた。
アーダーン氏は2月7日に退任する予定である。