◎カスティジョ容疑者は今月7日、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表したものの、議会の弾劾投票で罷免され、同日遅くに反逆罪で逮捕された。
ペルーの最高裁判所は29日、前大統領であるカスティジョ(Pedro Castillo)容疑者の公判前勾留期間18カ月を支持した。
元教師である左派のカスティジョ容疑者は今月7日、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表したものの、議会の弾劾投票で罷免され、同日遅くに反逆罪で逮捕された。
その後まもなく、副大統領のボルアルテ(Dina Boluarte)氏が同国初の女性大統領に就任した。
地元メディアによると、カスティジョ容疑者は28日の審理で反逆罪を否定し、逮捕・勾留は政治的分断を招くだけだと主張した。
カスティジョ氏の支持者は各地で小規模なデモを続けている。
デモ隊はカスティジョ容疑者の即時釈放と解散総選挙を求めている。
後任のボルアルテ氏はデモを抑えるために総選挙の前倒しを提案。連邦議会は2024年4月に前倒しする動議を賛成多数で可決したが、選挙の日程変更には憲法改正が求められるため、次の国会で総議員の3分の2以上の賛成を得る必要がある。
ボルアルテ氏は29日、抗議デモ中に発生したとされる死亡事件の調査を支援し、検察に必要なリソースを提供すると発表した。
報道によると、市民少なくとも22人がデモ中に死亡したという。死因は明らかにされていない。
人権団体は軍が銃器を使用した主張している。ロイター通信によると、南東部アヤクチョ州で複数のデモ参加が射殺されたことが判明したという。
政府はデモ隊が銃器や手作りの爆発物を使用したと説明し、軍と警察の取り締まりを擁護している。
ペルーは今月14日から30日間の非常事態宣言下にあり、軍と警察に特別な権限が付与されている。
メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、ボリビア(いずれも左派政権)の各政府はカスティジョ氏への連隊を表明している。
南米では民主な選挙で選出された左派指導者が暴動や混乱で何度も失職しているが、ボルアルテ氏はカスティジョ容疑者の行動を「クーデター」と厳しく非難している。
メキシコのオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)はカスティジョ氏およびその家族の亡命申請を受け入れると表明し、ボルアルテ政権との緊張を高めた。
ペルー外務省は先週、駐メキシコ大使をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定し、国外退去を命じた。
同省は声明で、「反逆罪で告発された男の亡命を認めることは内政干渉にほかならず、到底受け入れられない」と批判した。