◎エジプトでバスの事故は珍しくなく、毎年数十人が命を落としている。
エジプト当局は1日、南部の人気観光地アスワンでミニバスとトラックが衝突し、観光客少なくとも2人が死亡、5人が重傷を負ったと発表した。
当局によると、亡くなった2人のうち1人は中国人、もう1人はイタリア人だという。
ミニバスとトラックはアスワンのアブ・シンベル神殿近くで衝突した。この神殿はエジプトを代表する観光スポットのひとつで、古代エジプトの国王ラムセス2世の彫像がある。
当局によると、重傷を負った5人はアスワン市内の医療機関に搬送されたという。2人の遺体は市内の遺体安置所に移された。
エジプトでバスの事故は珍しくなく、毎年数十人が命を落としている。
報道によると、首都カイロ郊外でも1日にバスとトラクターが衝突し、少なくとも10人が死亡したという。
エジプトの年間交通事故死者数は1万人前後で推移している。事故原因のトップ3はスピード違反、悪路による運転ミス、ルール無視である。
北部ダカリーヤ県で先月初めに発生したバスの運河転落事故では少なくとも21人が死亡した。
カイロ近郊の高速道路で10月末に発生したミニバスとトラックの衝突事故では少なくとも10人が死亡、9人が重軽傷を負った。
南部ミニヤ県の高速道路で8月に発生したマイクロバスの横転事故では少なくとも9人が死亡。ソハグ県で同月初めに発生したマイクロバスとトラックの衝突事故では少なくとも17人が死亡、4人が負傷している。
7月にはミニヤ県の中心部を走行していたマイクロバスが駐車中のトラックに突っ込み、23人が死亡、30人が負傷した。