◎デモ隊は軍事政権と野党の交渉を仲介する国連の努力に反対した。
スーダンの首都ハルツームで12日、軍事政権と国連の交渉に反対する抗議デモが行われ、数千人が参加した。
デモ隊は「内政に干渉するな」「国連特使は出ていけ」などと書かれたプラカードを掲げて行進した。
スーダンは2019年4月の無血クーデターで独裁者のオマル・バシル (Omar al-Bashir)を追放し、民主化への道を歩み始めていたが、昨年10月末の軍事クーデターでこの計画が頓挫して以来、機能不全に陥っている。
クーデターを主導したブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍はより良いスーダンを築くと国民に約束したものの、抗議デモ、ダルフール地方の紛争、自然災害に翻弄され、国連や人道機関などの支援に頼り切っている。
デモ隊は軍事政権と野党の交渉を仲介する国連の努力に反対した。
郊外の集落から足を運んだという男性はAFP通信の取材に対し、「スーダン人は軍事政権を望んでおらず、いかなる妥協も認めない」と語った。
「新政府は選挙で選ばれた者が率います。それ以外はあり得ません...」
別の抗議者はスーダンの民主主義を守るために戦い続けると誓い、国連の仲介を拒否した。「国連は軍民合同のおかしくな独裁政権の発足を後押ししています...」
一部の反政権派は、2019年の無血クーデターを主導した人権団体「スーダン医師中央委員会」が提案した暫定憲法にオマル・バシル派閥の活動禁止が含まれていることを非難した。
ブルハン将軍は先週、バシル派閥に警告を発した。「我が軍はどの政党にも属さず、加担もしません...」
バシル派閥の復権を目指す勢力は先週、ニューヨークの国連本部前でデモ行進を行っている。